インターホンが怖い

限りなく専業主婦に近い私だけど、

今のメインの仕事は、新聞代の集金。

今月で6回目、やっと半年。自転車で回っている。

始めた頃は、暑くてぶっ倒れそうだったけど、

 

今日は寒くて、体の芯まで冷えた〜。

日曜日の夕方、暗くなってくるし寒い。

本当は出たくないんだけど、仕方ない。

自分が外に出たくないと思う時こそ、お客様も家に居る。

気持ちよく晴れたお休みの日中に回っても、半分以上居ない。

居ない時に回っても、何度も足を運ぶことになって効率が悪い。

平日なら夜、土日なら朝早く、自分が家に居たい時こそ出るしかない!

はじめのうちは、チャイムを鳴らすのも勇気が入ったけど、

だいぶ免疫がついてきた。

私がもらってるんじゃないけど、お金を受け取ることも、

苦情を言われて頭を下げるのも、だいぶ慣れてきた。

 

今日も夕方から始めて、最後の1軒は先月から始めたお宅。

初めて行った時、けげんな顔で「取ってませんよ」と言われた後、

「ああ、知り合いに頼まれて、半年だけの契約だった。

他の新聞も取ってるから、本当は取りたくないのよね。」

と言いながら、玄関でなくシャッターを開けて対応してくださった。

その時も暗くなってて、小銭を数えるのが大変だったという、

あまり良くない印象があった。

時計を見るともう19時半。もう真っ暗だった。

どうしよう?もう遅いかな。ちょっと迷った。

窓にはうっすら明かりが見える。ご在宅だ。

もし今このお宅を集金できれば、この辺のノルマは制覇できて、

明日は違う地域に専念できる、とインターホンの前に立った。

 

ためらいがちに押す。しばらく待つ。

インターホンのライトが光り、自分が晒されているのが眩しい。

出ない。やっぱり、出直そう。明るい時に。

そう思って、普通なら2回押しても出なかったら諦めるところを、

1回だけで引き下がった。

そうして自転車のところで地図をチェックしていると、

一旦消えたはずのインターホンがまた光った。

さらにジィーっと音を立てながら、辺りを探っている様子。

それはまるで、侵入者を抹殺しようとする非情な暗殺マシーンのようだった。

なんて言っていいのか、ミッションインポッシブルのような…

結構長い間、インターホンの光は動いて、対象物を探していた。

私は射程距離に入っていたのだろうか?

怖かった。身動き一つ取れずにいた。

 

やっぱり明るい時に出直そう。

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写真はイメージです